口を閉じて



誰もが皆、大人になっていく



と言うけど

裸足のあの子は

どこまで生きるだろう





誰もが皆、恋をする



と言うけど

小さなあの子を

誰かが奪い去っていく





自由が許される世界で

口を閉じるあの子

静かな身体は

本当はどこへ行きたいの



それでも

こんなにも汚れた世界で

あの子は笑ってる

生きてる

小さなパンでお腹を満たして

今日も

小さなあかりを灯すことなく
あの町で眠りにつくのだろう

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